2017年、第9回AKB48選抜総選挙は5月に投票が始まりました。
開票イベントは、6月17日、沖縄県・豊崎美らSUNビーチでの開催が予定されていました。
しかしながら、悪天候のため別会場(豊見城市中央公民館・しかも観客ゼロ!)で開催され、さらにはイベントの前に予定されていたグループコンサートは中止となるという、例年まれに見る大荒れの開票となりました。
そして、須田さんの最終結果は、得票数6万3124票、昨年より順位をひとつ上げて、第6位に輝きました。
徳光アナウンサーの順位読み上げ後、彼女が会場の客席からステージに向かって歩いているとき、中継番組のゲストの方々は、
「強い」、「強いわね、ほんとに」
「彼女も苦労した時期がありましたね。」「そうですね、2年前に。」
と次々とコメントをいただき、ゲストの一人、ミッツ・マングローブさんは、このときの彼女について「完全に花開いた。」とコメントしてくれました。
須田さんは、笑顔でマイクに向かい、スピーチを始めます。
「6位に入れていただきました。
皆さんが一番好きになってくださったり、瞳の中のセンターにして頂いたから6位になりました須田亜香里です。ありがとうございます。
今だに須田亜香里とネット検索すると『なぜ人気』と出てきます。そして、その次に『可愛くない』と出てきます。
つまり、世間の方が私に持ってくださっている疑問をまとめますと、『須田亜香里は可愛くないのになぜ人気』ということになります。きっと今、テレビを見てくださっている方の中にも、同じように感じている方もいるんじゃないでしょうか。
でも私は、その疑問がすごく嬉しいです。なぜなら、私なりの形ではありますが、それも須田亜香里がこの48グループに興味を持っていただけるという、きっかけというか入り口になれているということだからです。
なので、皆さんの中でその疑問が晴れるころには、コンプレックスや欠点も、力になるんだということを、希望に思ってもらえたらいいなって個人的には思っています。
コンプレックスや欠点ってない方がいいって、私も思ってました。
だけどこのグループに入ってこの1年で特に考え方が変わって、コンプレックスとか欠点って、出会うべき人と出会って、補うあうためにあるんだって気づくことができました。
「でこぼこしてるように見える、いい所も悪い所もある」、それが私が今日、6位になれた理由だと思っています。
でも、さすがに今年出版した本の帯に、『ブスから神7!?』って書かれたときは、そんなことまで言わなくても・・・と思ったんですけど(笑)
ネガティブで、ネガティブに見えることもポジティブに笑顔で受け止められるようになったのは、ファンの皆さんがいたからです。
ここまで、ルックスについてとかも言ってきたんですけど、私は指原莉乃さんが、今まで切り開いてきた、見た目だけが魅力じゃないっていうアイドルを、一番を目指せるっていうことをとても尊敬してます。
(指原さんが)来年は出られないということで私も、そういった思い、みんなの希望になるということを引き継げるように、精一杯、1つ1つのこと、まだ足りないこともありますが、頂上目指していけたらいいな、と思っています。
えー、あ、時間切れです(笑) ありがとうございます。
言いたいことは、ちょっと早足になりましたが、言わせていただきました。
本当に駄目な部分も愛してくれたファンの方がいたから、今日私は今の自分が一番好きという思いを持ってここに立つことができています。本当にありがとうございます。」
須田さんは、このスピーチを最後まで、笑顔で堂々と語り終えました。
こうして、彼女とそのファンは、前年の神7入りが決してまぐれではなかったことを証明してみせました。
須田亜香里さんに投票して下さった方、応援して下さった方に、改めて心から感謝申し上げます。
Part 20へつづく