2017年から放送が始まった、テレビ朝日「豆腐プロレス」。
須田さんは、女子高校生プロレスラーの「オクトパス須田」という役を演じることになりました。
アイドルとしては妙なリングネームですが、須田さんお得意の軟体芸に引っかけたリングネームだったのでしょう。
しかし、オクトパス須田、なかなかのレスラーでした。
「vsコマネチ湯本」戦では、空中戦を演じるコマネチ湯本(AKB48・湯本亜実さん)に対して、身体の柔らかさで攻撃をかわすシーンを見せました。
また、「vsパッパラー木崎」(AKB48・木崎ゆりあさん)戦では、
・ダイヤル固め(相手を両足で挟みながらリング上を反時計回りに転がる技)
・河津落とし(相手と横並びになっている状態で後ろに倒れ込み、相手の背中や後頭部を打ちつける技。ジャイアント馬場の得意技)
・グラウンド卍固め(別名・オクトパスホールドと呼ばれる固め技。アントニオ猪木の得意技)
・ストンピング(相手を踏みつけるように蹴る技。長州力の得意技)
・シャイニングウィザード(跳び膝蹴りの一種。武藤敬司の得意技)
と、次々と大技を繰り出し、プロレスに詳しいファンを唸らせました。
実は、その陰には、須田さんの「難易度の高い技をこれでもかと練習」、「技ではない動き…例えばリングを降りるという動きなどなど、どうしたらカッコいいですか?という数々の質問をプロレス指導の方にする」、といった努力があったのです。【1】
そして、須田さんは、2017年3月24日、48グループ初と言われる自己啓発本「コンプレックス力~なぜ、逆境から這い上がれたのか?」を出版しました。【2】
この本は、アイドルを著者とする本としては異例です。
カラーページが全くなく、彼女の写真はモノクロの4枚だけ。それもステージで輝いている姿ではなく、ファンには見せないシーンを撮影したものばかり。文章の力だけで勝負する本になっています。
この本で初めて明かされる事実がたくさんあります。
松井玲奈さんや高柳明音さんを初めとするSKE48メンバーとの心の交流、須田さんがある意外なタイミングで卒業を真剣に考えていたこと、そして、何度も襲いかかる試練に打ちのめされながらも、諦めずに一歩一歩また這い上がってきたこと…
須田さんは、SKE48加入後研究生公演のセンターを務め、チームSへの昇格も比較的早かったのですが、そのことをとらえて「恵まれている」という人がいます。そこだけ切り取ればそのとおりです。
しかしながら、彼女のアイドル人生はそんな単純なものではありませんでした。少しよじ登っては、すぐにたたき落とされることの連続でした。
それでも、たたき落とされたところから,何度も這い上がってきました。
それは、根性という精神論だけでできたのではなく、須田さんの元々の信念とともに、ファンやスタッフとの出会いを大切にし、その出会いから学び続けてきた成果だと思います。
それは、どのように学んできたか。
「コンプレックス力」には、そのノウハウが余すところなく紹介されています。
この本の発売を記念して、トークショーとサイン本のお渡し会が東京と名古屋の書店で開催されましたが、このイベントで、須田さんは、サイン本をただ渡すのではなく、ファンの名前をその場で書いて、感謝の気持ちを伝えようとしました。
そして、改めて今年の選抜総選挙への立候補を宣言しました。
とあるイベントの見送りの際に、須田さん本人の口からファンの方々に向けて、
「今年は、5位を目指したい!」
「去年、みんなが無理してやってくれてたことは知ってる」
「また無理をさせちゃうかもしれない」と、涙を流しながら、語ってくれたそうです。
『もはや意地!』彼女は言います。
「一度だけなら“爪あと”。二度目はそれが“足あと”になると思うんです」【3】
色々な葛藤の中で決めた決意。
須田亜香里さんは、今年も、全身全霊をかけて勝負に挑みます。
彼女の努力に応えるため、あなたの後押しが必要です。
決して去年の結果で満足せず、今年も須田さんの最高の笑顔を見られるよう、ファン一人一人が全力で頑張りましょう!
<参考リンク等>
【1】「豆腐プロレス」でプロレスを指導した、ミラノコレクションA.Tさんのツイート
【2】須田亜香里/著
「コンプレックス力~なぜ、逆境から這い上がれたのか?」産経新聞出版
【3】「AKB48総選挙公式ガイドブック2017」 講談社MOOk